[003]年次有給休暇(2)

2012年10月12日

 

正社員の場合は年次有給休暇(以下年休)を取る場合は少ないようだ。年間休日が決められているので、その消化がまず先決だから。消化していれば年休を取る事も可能。
 
一方、時給で計算される契約社員は休日は無給となるから、年休は貴重だ。同じく契約社員であるパート、アルバイトにも年休はある。これは知らない人も多いのでは?そこの学生アルバイト君!キミにも年休はあるのだよ。
 
パートアルバイト(以下パート)にもちゃんと年休はある。例として1日5時間、週5日として6ヶ月継続して働いた場合に年休は10日は付くはずだ。もっとも就業条件が決められていてそれをクリアしていなければならないが、まじめに出ていれば大抵は大丈夫。考えてみれば年休は頑張った人に対するボーナスと言えなくもない。
 
年休は会社として告知義務はないので自分で聞かなければならない。聞けば教えてくれるはず。聞かなくても告知してくれる会社は良心的な会社といえる。逆に隠し立てする会社も世の中にはある。
 
某大手外食産業会社では、シフト表にスケジュールを2週間分貼り出すのだが、年休申告するとなぜかマジックで消してあって、単なる休みに訂正してある。問いただすとちゃんと年休扱いにしてあるという。要するに学生アルバイトに年休の存在を教えないためにそう言うことをするのだと後から知った。パートさんは知恵があり年休は当たり前のように請求するが、学生は遠慮して取らないことが多い。
 
年休は翌年まで繰り越すことが出来るから、せめて辞める時に年休を消化するくらいの配慮が使用者側にもほしい。10日あるとすれば1日¥4,000としたって¥40,000位にはなる。ちょっとした退職金がわりだ。このような配慮をしてくれたら、きっとアルバイト君は一生その会社を忘れないだろう。こういうことの積み重ねが企業のレベルアップにつながると思うんだな、最近。