[061]老齢年金

2012年10月14日

 

厚生年金保険は、労働者の老齢、障害、死亡に対する給付を行い、被保険者や遺族が安定した生活を送れる様にするための制度です。給付には「老齢給付」「障害給付」「遺族給付」があります。老齢年金給付には、国民年金から出るもの、厚生年金から出るもの、老齢福祉年金から出るものがあります。
 
◆国民年金(老齢基礎年金)
 
支給要件★25年
支給開始年齢★65歳
ただし、60歳から減額された年金の繰上げ支給を請求することができます。
 
年金額(月額:平成12年度)
 
67,017円x{(保険料納付済期間+保険料免除期間)÷3}÷{40(加入可能年数)x12(注)}
 
(注) 加入可能年数については、大正15年4月2日から昭和2年4月1日までに生まれた人については、25年に短縮されており、以降昭和 16年4月1日生まれの人まで生年月日に応じて26年から39年に短縮されています。
 
◆老齢厚生年金
 
支給要件★老齢基礎年金と同じ。
 
支給開始年齢★一般-60歳 ★坑内員・船員-55歳
女子は厚生年金保険の被保険者期間が20年(35歳以降15年)以上の期間があり、昭和15年4月1日以前生まれの方は、支給開始年齢の特例があります。
 
年金額(年齢によって違い、複雑なので割愛)
 
参考
(60歳~64歳)定額部分+報酬比例部分+加給年金額
(65歳以上)報酬比例年金額 + 加給年金額
 
◆老齢福祉年金
 
老齢福祉年金は、原則として国民年金制度発足時に50歳を超えていた人(平成12年4月現在89歳以上の人)について70歳から支給されています。年金額は412,000円(月額34,333円)です。ただし、本人または扶養義務者の収入が一定額以上の場合は、全部または一部が支給停止されます。