〔3〕失敗しない派遣会社の選び方

今このメルマガの読者の方で「私も派遣として働こうかな」なんて考えをお持ちの方もいるかもしれない。今回はそんな方のために“求人情報誌には載ってない(?)”登録の際のポイントをご紹介しようと思います。

さて、突然ですが、みなさんが派遣で働こうとお考えになった時、何を決め手に派遣会社を選びますか。

一般の求人情報誌の派遣会社欄には「その会社の規模や実績、時給(昇給の有無)、交通費の有無、福利厚生、研修制度などの特徴を比較して選ぶとよい」などとありきたりなことが書いてあることが多い。

派遣スタッフとして働く場合、派遣先企業ではなく、派遣会社に雇用されるわけだから、その会社の特徴はとても大切になってくる。自分の生活に深く関わってくることだからこそ、“必要なものが備わっている、安心できる会社”を選ぶ。もちろんこれは基本だ。

しかし、上記以外の点で最も重要視しなくてはならないことがある。それは派遣会社の営業やコーディネーターの対応の仕方だ。複数の派遣会社に登録されたことのある方はご存知だと思うが、“登録方法”というのはその会社によって微妙に違う。

実際に、派遣会社のオフィスに出向いて登録をする場合、履歴書と職務経歴書を提出し、簡単な適正テストの後、面接を受ける、というのが主な流れにはなっていると思うが、この面接の部分が一番大切になってくる。

自分は、今までどういった職種で働いてきたのか、今後、どのような形態で、どのような業界で働きたいのか、自分を売り込むチャンスだからだ。これを怠るととんでもない仕事を回されるようになる場合が多い。

私が登録した、ある大手の派遣会社はこちらの意見は殆ど聞かず、やたら事務的だった。「あんたに仕事を回してあげるのは他でもない、私達なのよ」と言わんばかりの態度で、「じゃ、依頼があった場合はこちらから後日お電話致します」で帰らされた。後日、その会社から紹介された仕事は私が全くやったこともない、望んでもいない職種だった。

いくら規模が大きくても、時給がよくても、そういう派遣会社からの依頼で働くのは考えた方がいい。

なぜなら、派遣スタッフとして派遣先企業で働くのは自分本人だからだ。

派遣会社にとってみればスタッフの1人1人は商品だ。その商品への理解を怠るような会社が、売り先である企業にうまく売りこめるわけがない。

どのような職場でもトラブルはつきものだ。自分が派遣先で困った時、悩んだ時、どのようなかたちで力になってくれるのか、どのような解決策をとってくれるのか、それをきちんとした気持ちで表してくれる会社、相互理解できる人間のいる会社を選ぶ、これが最大のポイントだろう。

近年では登録の仕方も多様化しているが、基本的には派遣会社のオフィスに予約の電話を入れ、そこに出向き、その会社の雰囲気やコーディネーターと直接話した手応えを見る。

ネット上の登録などに比べると多少手間と時間はかかるが、派遣会社は「自分に仕事を与えてくれる会社」なのだ。きちんと相手の対応を見て、自分を“生身の人間としてしっかり受け入れてくれる会社”を必ずそんな会社を選ぼう。

2001.06.28

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