tax[054]国税と地方税

2013年5月27日

税金といっても課税する対象によって色々な種類があり、税金の種類によって支払い場所も税務署、県税事務所、市役所などと違っています。ここではその税金の種類について少し説明したいと思います。

【国税】

国税とは国に納める税金です。国税は税務署が担当です。

国税には、所得税、法人税、揮発油税、タバコ税、印紙税、酒税などがあります。ビールやワインにかかる税金は酒税ですが、最近話題になった発泡酒の増税案は酒税の増収を狙ったものです。この案は消費者や発泡酒メーカーの大反対に遭い、あえなく没になりました。(なると思う)

所得税は個人の所得にかかる税金で、サラリーマンの場合は会社が行う源泉徴収によってきっちり納められています。自営業者などは確定申告で税金を納めます。いずれも税務署に納めにいきます。

法人税と言うのは法人に課せられる所得税です。法人の場合の所得と言うのは決算で出た当期利益ですから、当期利益が赤字の場合は法人税はゼロです。しかしこの赤字の部分が問題で、利益があるのに経費を多くして結果的に赤字にし、税金を免れることができます。

個人の所得税には原則として経費は認められませんから、こういうことが出来ません。不公平ですね。だから、赤字でも途中経過で利益が出る場合は税金を掛けようとする動きにはなってきています。不公平是正というよりは赤字企業からも税金を取りたいというのが本音でしょう。

【地方税】

地方税とは、個人の住民税、法人の住民税、固定資産税、事業税、自動車税、ゴルフ場利用税、都市計画税などをいいます。

都道府県税に関しては都道府県の税務事務所が所轄となり、市町村税は市町村の税務課が所轄となります。地方税はその対象を地方自治体の裁量によって多少税率などを変えることが認められています。したがって、住むところによっては税金が違ってくることがあります。

本来どこが厳しいと言うわけではないのですが、私の感じでは、都道府県の税務事務所、国の税務署、市町村役場の税務課の順に取り立てが厳しいようです。ま、担当官にもよるでしょうが。

自動車税は都道府県の税務事務所が担当ですが、毎年5月の納期が近づくと、自動車をたくさん保有している家庭は気が重いですね。かといって自動車税は滞納すると非常に取立てが厳しい。なんででしょうね。だって、自動車税は車検を取るときには納税証明書が必要ですから、必ず払わなければならない税金です。だからほっておいても必要ならば払うわけです。なのになぜか督促ががんがん来ますね。

ま、納税は憲法で定められた国民の義務ですから納期を守ってきちんと払いましょう。

2000.11.30