tax[174]個人事業と税金[3]個人事業の事業所得とは?

2013年6月2日

サラリーマンの所得は給与所得といいます。これに対し、個人事業主の所得は事業所得といいます。個人事業主は、この事業所得に対する税金を確定申告で払うことになります。

事業所得の金額は、次のようになっています。

総収入金額-必要経費=事業所得の金額

この必要経費を収入から引けるところが、個人事業主になる最も大きなメリットです。サラリーマン時代の確定申告では一時所得となってしまい、必要経費は認められませんでした。

必要経費とすることができるものは、事業収入を得るために必要なもので、売上原価(商品仕入れ代金)、給与、地代・家賃、水道光熱費などです。自宅で営業している場合は、自宅分と事業分を適宜按分します。

なお、給与についてですが、生計を一にする配偶者その他の親族に支払う給料などは、原則として必要経費に算入できません。但し、青色申告の場合は青色事業専従者給与とすることで必要経費に算入することができます。

事業所得は給与所得と同じ累進課税です。つまり、所得の額が増えれば増えるほど、課せられる税率が上昇する仕組みになっています。

2005.03.04