tax[106]決算日を変更する

2013年6月3日

【巨額の臨時収入があった時は決算日を変更して翌期の収入にしてしまう】

会社の経営というのは、収益が多くあればそれに応じて損金を多くするなど、意外とコントロールが効くものです。社用車にベンツやキャディラックなどいまどきヒンシュクを買うような買い物も、税金でとられるくらいならちょっと贅沢をして買ってしまおう、という気持ちが働かないといえばウソになると思います。

会社の経営のおいて不動産などを売却した時は多額の利益が出てしまいます。それが決算後すぐであった時は次の決算までの間に損金を多く出して、利益を少なくし、節税することが可能です。

ところが、決算直前に売却益が出てしまうような時は、その利益に対してなんら対策もできず決算を迎えてしまうことになります。これでは多額の税金を支払わなくてはなりません。

そういうときは、決算日を変更して、臨時収入が入る前に決算を行なってしまえばいいのです。そうすれば臨時収入は次年度の収入となり、ゆっくり節税対策がとれます。

会社は株主総会の決議により定款を変更して事業年度を自由に変更することができます。定款の変更後はその写しと届出書に添付して所轄の税務署長に提出すれば手続きは完了です。