tax[122]重加算税

2013年6月3日

節税も度を越すと脱税となり犯罪になります。

重加算税とは、税金計算の基礎となる事実の全部又は一部を隠ぺい又は仮装した場合に課せられるペナルティーです。重加算税は追加して払う税額の35%を更に払うもので、非常に重いペナルティです。重加算税は、単なるうっかりミスではなく、以下のような計画的な脱税であることに対し課せられるもので
す。

・隠蔽と仮装
隠蔽とは事実を隠すことで、仮装とは事実を偽ることです。隠蔽仮装で税金をごまかした場合。

・二重帳簿の作成
正規の帳簿の他に裏帳簿を作成しており、税務調査においてそれが発見された場合。

・帳簿、証憑書類等の破棄又は隠匿
二重帳簿があって、もとの正しい帳簿を廃棄した場合や、帳簿書類や証憑類を破棄隠匿した場合。

・帳簿書類の改ざんや虚偽記載
虚偽の領収書を作成したり、帳簿に架空の経費を記載した場合。

・相手方との通謀による虚偽書類の作成
売上をごまかすため相手先で仕入に計上しないよう依頼したり、仕入の日付をずらすよう依頼した場合など事実と違う工作をした場合。

・帳簿書類の意図的な集計違算
売上の意図的、計画的な集計ミスがこれに該当します。

・売上の脱漏、棚卸資産の除外
売上が正常に計上されないのを知りつつそのまま放置しておいたり、棚卸資産を意図的に帳簿に計上せず、簿外資産とした場合。

上記のように意図的に税金を逃れる行為をした場合に、露見すると重加算税が課せられます。