[147]年賀欠礼(その2)

前回、年賀欠礼(喪中ハガキ)の出し方について書いた後、ウェブではどんな情報があるのか調べてみました。大まかは同じようなものでしたが、多少ローカルなルールもあるようです。その中で、ちょっと気になったことを見つけましたので、少し考えてみたいと思います。

それは、TBSのホームページの中にある人気番組「はなまるマーケット」の中に記述がありました。同居している場合は欠礼し(喪中ハガキを出す)、同居していない場合は欠礼をしない(喪中ハガキを出さない=通常通り年賀状を出す)というものでした。
http://www.tbs.co.jp/hanamaru/week/wed_1127.html(2004.09.04現在リンク切れです)

喪中ハガキを出すのに基本的なルールというのはなく、要するに本人の気持ちの問題なのです。つまり「年賀欠礼する」というその意味は「身内が亡くなってとても新年を祝う気持ちにはなれない。申し訳ないが新年を祝うことは辞退させてもらいたい」というものです。

したがって、故人と同居していたから喪中ハガキを出すとか出さないとか、というのはちょっと違いますね。

悲しみが深く、心情的に祝う気持ちになれないのなら、故人と別居していても欠礼すればいい。逆に同居していても、悲しみから回復して、新年を祝おうという気持ちがあるなら、年賀状を出せばいいのです。

マナーや作法というのは、その発祥の理由をきちんと把握しないと、とんでもないローカルなルールを作っていってしまうという良い例だと思います。

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